総務人事労務の皆様、いつもお世話になっております。

 「自分事としてきいてしまいましたよ」

 と、うれしい言葉を総務の方からいただきました。

 衛生委員会での産業医からの話の時間のことです。いろいろなやり方がありますが、総務の方々と気軽に雑談ができるくらいの関係が築けてくると、「なにかご希望のお題があればそれで作りますよ」といってみています。そこで、総務の方からまたお題がいただけると、とてもうれしいんです。あまり詳しくはない分野でも、そこは労働衛生コンサルタントですから、頑張って「なるべく、わかっていただく」ために、その会社の方々の顔を思い浮かべながら、資料を作ります。
 総務の方だって丸投げのほうが楽なはずなのに、考えていただけるのですからその気持ちにこたえないと!

 そして、先日、衛生委員会のあと、冒頭の言葉をいただけました。いただいたテーマは「在宅勤務での目と耳のトラブル」と、皆さんにとって身近なものだったということもあるでしょう(こういう発想は産業医として意、外になかなか出てこないものなので、本当にありがたいです)。

 じわっとうれしくなるのは、普段クールに対応されている総務の方からひょんとこのような言葉をいただけた時です。もっとこの会社の社員さんたちの健康のためにがんばろう、と思うのです。

 健康診断の事後措置の面談でも感じることなのですが「自分のこと」と思っていただくのは結構大変です。とくにこの情報があふれる時代においては。臨床医をしていたころに「同意書」の取得はルーチンワークでしたが、あれは伝わってはいなかっただろうなとつくづく思います。

 「この産業医、ときどきなんか面白いこと言っているからちょっとは聞いてみようかな」っと思っていただけるように、これからも頑張ります。衛生委員会もオンラインで開催になって、相手は興味なければスルーできる現状ですもの。
 オンラインでも質問をどんどんいただけるようなお話が衛生委員会でできるようになることが目標ですが、まずは、産業医にとって一番近い総務の方にいただけた今回の言葉は、何よりありがたい励ましとなりました。

 本当にありがとうございました。これからも日々最新の情報のアップデートと「伝える」方法のレベルアップに励みます。

2020/10/3 十六夜の月の近くの火星を眺めながら 産業医とねりこ記