コロナ肺炎の流行の中どんどん変わっていく状況の中、働く方々の健康のために縁の下で頑張られている人事総務労務の方々、ほんとうにいつもありがとうございます。
最近は従業員の方々との面談も、オンラインでという形式が増えてきました。衛生委員会も4月は中止となったものの、5月・6月からはオンライン開催の形で復活してきたようです。オンラインの手配本当にありがとうございます。
2020年8月27日付で、「衛生委員会もオンライン開催でいいですよ、難しければ実際に開催しなくてもある条件がそろえばいいですよ。あ、記録はきちんと残してくださいね」って厚生労働省が通知を出してくれました。
https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T200901K0020.pdf
条件はいくつか記載されていますが、オンラインで開催する場合には、不正アクセスがなく、委員が利用しやすく、互いに意見をいいやすいような通信環境を確保すること、オンライン会議を行う場合はきちんと議論をつくすこと、とされています。
さらに、実際にオンライン会議を開催することが難しい場合は、事前に電子メール等で資料を共有し意見を募る形の開催でもいいということが記載されています。指定した日時までに委員の意見を集めるなどの配慮がされているなど条件は示されています。
地味ですが大きな変化と考えられます。コロナ流行の状況下で、開かれないよりは開催したほうが望ましいという現実的なところに譲歩してくれたと考えられ、多くの企業の切実な声を受けてのものとも思われます。
ただ、オンライン診療の解禁のように期限や条件が記載されていないのが気になります。
衛生委員会に出席するということは、社の雰囲気も伝わるし、社員の方々と意見を交わすことで産業医にも気づきを与えていただけるし、そのまま巡視にもつながるし、産業医活動にはとても大事な機会です。できれば、流行が落ち着いたら衛生委員会は実際に開いていただき参加させていただきたいと個人的には強く思います。
今後、流行が収束し、ひとの移動制限がなくなっても、電子メールでの資料共有での開催という形が労基署にも認められていくのかどうかは、通知に気を付けていくことになりますね。
産業医とねりこ記